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JRバスの路線情報を中心とした
ジ ェ イ ア ー ル バ ス 路 線 ニ ュ ー ス
96/03/10 No.10 JRバス路線研究会
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【JRバス東北】
* 初めての正式社員 [交通新聞 96/02/07,16]
JRバス東北は、平成7年度から正式社員の採用を始める事になり、2/2に
入社式を行った。
JRバス東北は、約650人の社員がいるが、JR東日本からの出向者が約450人
(70%)、一年毎に契約を更新する契約社員が約200人いる。今回、採用された社員
は、プロパー社員6人で、契約社員の中から技術系1人・運転係5人が選ばれた。
尚、プロパーとは「本来の」という意味。
* 田沢湖線バス代行 [交通新聞 96/02/07]
田沢湖線は、3/30から秋田新幹線改軌工事の為、約1年間、バス代行運転を
行う。代行輸送は、JRバス東北が主体となり、岩手県北自動車、岩手観光バス、
羽後交通の4社が担当する予定。
計画では、バス車両は約40台で、盛岡−大曲間の直通バスが一日6往復を中心
に区間便(盛岡−田沢湖、田沢湖−大曲:盛岡−雫石、盛岡−赤渕、角館−大曲)
を含め、上下56本になる。
JRバス東北では、1/29から乗務員訓練を開始。対象は、同社の運転係全員。
平成3年8〜11月に行われた山形新幹線改軌工事に伴うバス代行(米沢−上ノ山)
を担当した事はあるが、約1年間という長期は初めて。乗務員訓練は、各駅の停車
位置・ルートの把握が目的であるが、雪道での走行訓練も兼ねる。
【JRバス関東】
* 八日市場市役所−東京間ルート変更 [交通新聞 96/02/29]
JRバス関東は、3/1から八日市場駅−東京駅間の高速バスルートを変更する。
旧:八日市場駅−多古−三里塚−(成田IC)−東京駅
新:八日市場市役所−八日市場駅−吉田−多古−加茂−三里塚公園−ラディソ
ンホテル成田エアポート−富里七栄スクエア−(富里IC)−東京駅
尚、運行は、JRバス関東が単独運行していたが、今回から千葉交通との共同
運行になる。便数も1日2往復から6往復に増便される。
【JR東海バス】
* 佐久間線廃止申請 [交通新聞 96/02/27]
2/23、JR東海バスは中部運輸局に、遠江二俣営業所管内の佐久間線(西渡−
佐久間−中部駅口−佐久間高校,中部駅口−中部天竜)の廃止申請を行った。
運行は、3/31限りに廃止され、4/1から佐久間町営バスに移管される予定。
尚、天竜本線(遠江二俣−横山町−西渡−水窪町:53.8km)は、従来通り運行
する。
【西日本JRバス】
* 大阪シティエアターミナルビル開業 [交通新聞 96/02/15]
3/23に大阪シティエアターミナルビル(OCATビル)が開業する。
当ビルは、JR難波駅西側に、湊町開発センター(大阪市・JR西日本等が出
資する第3セクター)が設置した。地上6階、地下2階。
地上2階が、阪神高速道路と直結した10バースのバスターミナルになる。高
速バスの他、関西国際空港行、大阪空港行、定期観光バスも乗り入れる。
また、当ビルの開業を受け、その前日の始発から、関西本線(大和路線)今宮−
JR難波間の線路切り替えを行い、今宮駅は高架に、JR難波駅は当ビル地下2
階に乗り入れる。地下1階がコンコースになる。
尚、当ビルは他に、地下1階から地上5階がOCATモール(商業施設)、4
階に各国政府の観光局、航空会社・旅行会社の事務所が入る。
* 神戸貸切センター開設 [交通新聞 96/03/01]
西日本JRバスは、貸切事業拡充の為、JR神戸駅構内に、神戸貸切センター
を開設した。
バスは4両。8人で業務を担当する。
* ルナメール号開業 [交通新聞 96/02/16]
西日本JRバスは、3/1から新宮駅−大阪駅間の夜行バス「ルナメール号」
を運行する。
一日一往復。6時間30分で約270kmを走る。申請していたりんくうタウンの停車
は、今回は見送られた。
【JR貨物】
* 11駅を自動車代行駅に [運輸タイムス 96/02/12]
96年3月のダイヤ改正から、11の貨物駅を自動車代行駅にする。代行駅は、以
下の通り。
自動車代行駅 拠点駅
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山形 宮城野
横手 秋田貨物
会津若松 郡山貨物タ
古川 宮城野
中条 新潟貨物タ
小山 宇都宮貨物タ
魚津 富山貨物
東松江 米子
糸崎 東福山
有田 鍋島
大牟田 鳥栖
自動車代行とは、代行駅と拠点駅間をJR貨物が委託したトラック事業者が、
コンテナ2個積みトラックで代行輸送するもの。運賃はレール運賃と同様に計算
される。
尚、東北支社では自動車代行区間もダミー列車を使い、電算管理を行う。他駅
では、代行便の列車扱いをしない。
一日に1列車しか来ない駅では、発送・到着の列車の選択肢が増え、拠点駅で
の中継時間の短縮が期待される。ただし、厳寒期の道路凍結や道路渋滞による定
時性の確保や、輸送波動に代行便が対応できるかが心配される。
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おわりに
今回は、JR貨物の話題も取り入れました。JRバス東北での荷物輸送や、国鉄
トラックでの貨物輸送も過去にあった事ですし、JR貨物の自動車代行の話題もそ
の一環で紹介していくつもりです。
しかし、費用の関係でしょうが、委託トラックとは残念です。ヘッドマークまで
は期待しませんが、JRマークの付いたトラックを見てみたいものです。
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ふもふも館長