題名:ルートビア物語

ジュール・ベルヌの「神秘の島」という小説があります。南北戦争末期を舞台にし
た、絶海の孤島に投げ出された人々が当時の最先端の科学知識をもとにサバイバル
していく話なのですが、その中に松の根を発酵させるとビールの代替になるさわや
かな飲み物が作れるという記述があります。

中学生の時にこの本を読んだ私は、その後・・・今を去ること20数年前・・・高校
生になってバージニアに留学したときに迷わずルートビアを飲みました。
結構気に入りまして、日本に帰ってからもDadsを紀ノ国屋で買ったり明治屋、麻布
ナショナル、果ては幕張のリンコスなどでちまちまと買って飲んでおりました。

何の因果かまたアメリカに住むことになって、今度はボストンで息子と仲良く飲ん
でます。こちらのスーパーではMUG, A&W, Barq'sが主流です。Organic系のスーパー
に行くと一般ブランドではないOrganicのルートビアーを入手できますが、MugやDads
に慣らされた舌には合いません。

残念ながらボストン近郊にはA&Wが無くて、この間カナダにドライブにいったら沢山
あったのでよってみました。フロートは無かったのですが冷凍されたマグで飲むルー
トビアは大変美味でした。不思議なことに、というか嬉しいことにカナダのA&Wでは
マスタードやケチャップと同じ扱いでビネガーが置いてありますので(その後アメリ
カのA&Wではフロートはありましたがビネガーはありませんでした)ポテトに大量に
かけて楽しむことが出来ます。ちょっとイギリスっぽいですね。

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