高校時代に、米国ニューメキシコ州のSANTA FEの北東約100kmにあるCimarronという街にあるPHILMONT SCOUT RANCHで、ボーイスカウト山岳訓練を受けたことがあります。このとき、1週間ほど山歩きをしまして、食料は、途中のベースで補給を受けることになっていました。ベースには、ジュースも飲める所もあり、そのときはマウンテンデューが無性に飲みたかったのですが、たまたまなかった。そこで初めて挑戦したのが、これからお話をするルートビアなのです。
ぼくらノンアルコールビールかコーラの一種かと思っていたのですが、初めて飲んだ時は、一同「薬の味がする」と顔をしかめ、こりゃ失敗と誰もが感じました。アメリカ人はなんでこんなのを飲んでいるのかなぁ?と思いました。そう、子供の頃、苦いビールより甘いヂュースの方がいいのにぃと感じた、あの感覚ですよ。
帰国しても「ルートビアは薬のにおひ」ということが忘れられず、悶々とむなしい日々を過ごしていましたが、ある日、名古屋の名鉄バスターミナルの時間待ちにうろついたバスターミナル地下の輸入食品を扱う酒屋で約10年ぶりに対面し、歓喜の雄叫びをあげました。あの味を国内でも味わえるのか!高速バスの車内で、感激の再会をしたことは言うまでもありません。
それ以来、輸入食料品店でルートビアを探し求める日々が続きました。この「ルートビアたんけん」は、ルートビアを求める旅の中間報告でもあるのです。
\ \ o o - ふもふも館長