題名:まさしさんの投稿に寄せて〜「茗荷谷A&Wの開店秘話」

A&W茗荷谷店は1973年の春、まさしさんが通っていた二年前に開店しました。そ
して、多分これがA&W東京一号店だと思います。

店内に入ると、左右の壁に沿ってボックスシートが並び、中央には円卓が幾つか置か
れていました。ぼくらは、高校帰りに、何時も座り心地の良いボックスシートに陣取
り、ルートビア一杯で何時間も粘ったものでした。メニューには通常のルートビアと
ルートビアフロートがあり、いずれもジョッキ(大・小の二種類)に入っていまし
た。食べ物のバリエーションは乏しく、メインはホットアップルパイでした。

メニューには、アップルパイの他に「コニードッグ」がありました。ホットドックに
似たものですが、ソーセージの上に刻み玉葱と甘めのチリソースを乗せるところが、
A&Wのオリジナルです。

ルートビアの魅力。それが清涼飲料水らしからぬ香りと微妙な甘さのハーモニーにあ
ることは、経験者であれば誰しも、異論の無い所だと思います。そんな特徴を捉え
て、ぼくら仲間内では、これを「アンメルツ・ハニー」と呼んでいました。命名者
は、ルートビア中毒者の一人サユリさん、当時16歳です。これが商標登録に至らな
かったのは、今でも残念です。

ところで、中国にご旅行の予定の有る方。時間があれば北京のA&Wに立ち寄っては如
何ですか?99年3月までは在りましたので、客もそこそこ入っていましたので、今
も健在だと思います。場所は、北京市を周回する第三環状道路の北東側、燕沙という
百貨店の近くにあります。

ひろし

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